インドのコーチンで食事する　7

私は友達のHちゃんとインドネシアクルーのAちゃんと一緒にインドの定番の乗り物リキシャに乗って街へでた。もう既にお昼をまわっていたので何か食べたいと思いインド料理のお店に連れて行ってもらった。

お店は船のお客さんが多かった。おそらく港にいたリキシャの運転手はここの店主と契約しお客さんと連れてくるごとにマージンを受け取っているのだろう。

まあいい、問題は料理の味だと思いせっかくインドに来たのだからという理由で私はカレーを頼んだ。そこのカレーの感想がどうだったか全く覚えていないので可もなく不可もなくまあまあな味だったんだと思う。

着いた時天気は雨がまばらに降っていたが、お店の中で食べている最中にものすごい勢いの雨が降った。スコールだった。知識として知っていたがこんなに激しいとは思わず世界の終末、ノアの箱舟のことがよぎった。

スコールは20分もしないで過ぎていった。
天気は回復し私たちは他の二人の帰船リミットが迫っているということもあり船へと戻った。鍼灸師と美容師は他のクルーと違い寄港地の日がお店のお休みなので他のクルーよりも帰船リミットが長い。

船に戻りまだ時間があるからどうしようかと思っていたところインドネシアクルーがいたので彼と一緒にまた街へ出ることにした。
リキシャに乗って行ったのはインドの寺院だった。

中までは入らないで外から外観を楽しんだ。建物はエキゾチックで雰囲気がある。その後近くの浜辺に行ったが、衝撃的な光景だった。
ペットボトルや紙袋などゴミそこら中に捨てられている。

後に分かったがインドの人は悪気があって捨てているのではなくそういう文化なのだ。がしかし汚い浜辺の上空にはカラスがぐるぐると飛びまわっていて私は何故か悲しくなった。

続く